みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
以前にヨガが発達障害に有効な理由とたくさん書きましたが、今回は子どもの成長に良いというお話をします。
脳みそに良い効果があるのはもちろんですが、姿勢や想像力、気持ちや体のコントロールなど、子どもの発達にとても大切な能力を鍛えてくれます。特に、発達障害傾向のある子どもに取って、とてもとても大切なことになります。
大人になってからでももちろん効果がありますが、子どもの頃から鍛えておくことで、後の生活が楽になる場合も多いと思います。
それでは、詳しく紹介していきます。
発達障害傾向の子どもにヨガが有効な理由
姿勢を良くする
発達障害の方は姿勢が悪い場合が多いかと思います。
姿勢が悪いと内臓が圧迫されて呼吸が浅くなります。そうすると、自律神経系、免疫系、内分泌系のバランス、体の不調や脆弱性へとつながりやすくなります。
ヨガで体に意識を向け、無理なく体を伸ばしたり縮めたり、力を込めたり、緩めたり、何度も繰り返すことで無理なく神経や筋肉、深層筋が鍛えられます。
また、ヨガのポーズは、人間の赤ちゃんが生まれてから二足歩行になるまでの発達のプロセスで形成されています。具体的には、お母さんのお腹の中でうずくまっていた赤ちゃんが頭を持ち上げ、寝返りをし、はいはいをして、バランスを取って立ち上がるまでのプロセスです。
自然な発達が基礎になっているので、体に過度な負担がなく、大人はもちろん子どもにもおすすめできるものが多いです。
また、現代人が悩みやすい足裏の土踏まず形成や、O脚X脚など体格の成長や、肥満予防にも効果があるので予防・健康管理にもおすすめです。
想像力がアップする
ヨガのポーズは動物や物がもとになっています。例えば、下を向いた犬のポーズとか木のポーズなど、想像力を刺激するようなポーズばかりです。
イメージを使いながらポーズを真似ることで想像力が自然とアップします。
何かを想像しながら、インストラクターの動きを見て、真似っこする。
たった一つのポーズを取るだけでも、子どもの発達を刺激する要素がたくさんあります。
集中力がアップする
ヨガはオンとオフがはっきりとしています。
集中してポーズを取る時間と、リラックスして休む時間がはっきりとしているので、自然とオンオフを切り替える力が身につきます。
自分の体をコントロールする力
自分の体に意識を向けること、体の感覚に気づくこと、そして自分の体を上手にコントロールすること。
ヨガのポーズを取る過程の中で、日常生活ではなかなか意識しない感覚を培うことができます。
自分の体をコントロールするためには、意識を向ける、感覚に気づくというステップが必要です。それを一つ一つ丁寧にやっていくことで、自然とコントロール力が高まります。
気持ちをコントロールする力
ヨガは呼吸を大切にします。鼻呼吸で腹式呼吸がメインになります。
深く呼吸する練習にもなります。
現代人は呼吸が浅いと言われています。浅い呼吸では、交感神経が優位になり、興奮しやすくなったり、イラっとしやすくなります。そうすると、じっくりと落ち着くのが苦手になります。
ヨガをすることで、ゆったりとした呼吸に深まり、気持ちも落ち着くことができます。
また、鼻呼吸が上手になり、口呼吸の予防にもなります。
近年は、口呼吸が健康に良くないことが話題になっているかなと思います。
また、他にもたくさんの効果があります。
ヨガは、心と体をつなぐ目的をもってインドで生まれました。心(気持ちとか思考)と体のバランスを整えてくれます。
現代は、特に頭で考えるばかりで、体の状態に気づきにくいことが多いのかなと思います。
知らないうちに疲れが溜まっていたり、体の痛みや不調に気づきにくい。気づいた頃には、だいぶひどくなっていた・・・なんてこともあるかもしれません。
心と体のバランスを取るために、早めに自分自身の変化に気づくために、健康予防のため人もヨガはおすすめです。
本日は以上となります。
3月からカウンセリングオフィスの方でヨガの個別教室も始めますので、後日オフィスの詳細をUPします。
それではー!