みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
本日は「曖昧な指示への対処法」についてお伝えします。
社会人になると世の中には「曖昧な指示」で溢れていることに驚かされます。
「あれやっといて」「ざっと目を通して」「いつものように」「簡単にチェックして」
会社でも飲食店でもアルバイトでもなんでも、そんな曖昧な指示が飛び交い「あれって何だろう」と戸惑うことも多いかと思います。
むしろ曖昧な指示でわかりあえることで仲間意識を強固にしているのでは?とさえ思うこともあります。
しかし、曖昧な指示で憶測で行動しても「間違えてしまう」可能性は高いです。そんな場合は、ミスを怒られるのは曖昧な指示をした側ではなく、ミスをした側になってしまいます。
今回は、そんな曖昧な指示への対処方法をお伝えします。
発達障害ライフスキル*曖昧な指示への対処法
具体的に聞き返す
まずは具体的に聞き返すことです。
曖昧なものはいかに具体的にするかで、「ミスを防ぐこと」ができます。
✔︎あれって何ですか?
✔︎どこをチェックすればいいですか?
✔︎いつもって何ですか?
と、具体化していきます。しかし、ここでポイントがあります。
ポイント
予想されるものも付け加えること。
ただ、具体的に聞いていたのでは、「それくらい自分で考えろ」「やる気がない」とマイナスに受け取られる場合もあります。
✔︎あれって〜ですよね?
✔︎名前と金額をチェックすればいいですか?
✔︎いつものって〜で良いですか?
と、予想されるものを付け加えることで、「慎重に行動している」「念のための確認」というようなポジティブなニュアンスに変化します。
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あらかじめ伝えておく
上司などに「ミスを防ぐために具体的に聞くようにしてます」などと事前に伝えておくことも有効です。
自分の仕事のマニュアルを作る
曖昧な指示が飛び交うところでは、具体的なマニュアルに不足しているケースが多いです。そんな時は自分自身でマニュアルを作ってしまいます。
こんな時はこう行動するなどとデータをまとめておきます。
✔︎会議用の資料を作成する手順。
✔︎資料をチェックするポイント。
✔︎資料を用意する目安の期日
そうすると、「あれやってる?」と聞かれた時にマニュアルと照合し、「この時期ならあの会議の資料かな?」と想像しやすくなります。
「資料を簡単にチェックしておいて」と言われた時に、マニュアルを照合。以前に注意されたところをマニュアルにメモしてあれば、「この上司は会議資料の日付と金額に加えて、数字は半角で統一したがる傾向がある」とチェックするポイントが明確です。
ひとりの人に聞くのは2回まで
基本的にマニュアルには抜けがあります。
マニュアルに沿って行動してみても、「あれ、ここの手順書いてない」「この資料は終わったらどこにしまうの?」などと疑問が出てきます。
そんな時は誰に聞けば良いのでしょうか?
できれば同じ人に全く同じ質問をするのは2度目までが良いかと思います。何度聞いてもイライラしない方もいれば、「3度目はない!」みたいなタイプも世の中には存在します。
仕事を指示してきた人ではなくても、それを知っている可能性がある人はだいたい存在します。仕事を指示してきた人に聞かなくてはいけないというルールがある会社は少ないと思うので、3度目は別の人に聞くのもポイントです。
聞いたらすぐにマニュアルに付け加えるも忘れずにです。
曖昧な指示は質問して具体化しつつ、自分マニュアルに具体的にまとめるというお話でした。
本日はこれまでです。
それでは!