みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
本日は発達障害のライフスキルのひとつ、非言語のアサーションについて紹介します。
言語メッセージと同じくらい、いやそれ以上の影響力もある非言語のメッセージは、コミュニケーションの上でとても大切です。
非言語のメッセージとは、視線や姿勢、みぶりや手振りなど言葉を使わないメッセージのことなります。
アサーションとは、適切な自己主張のことです。一方的に自分の意見を主張するわけでもなく、かといって我慢するわけでもなく、お互いを尊重しながら素直に自己表現できるようになることを目指しています。
本日は、言葉を使わない、非言語のメッセージにおいても適切な自己表現をするポイントをお伝えします。
非言語のアサーションのポイント
視線
視線はとても大切です。特に日本人は視線やアイコンタクトを重視します。
日本の顔文字は、
(>_<)(^_^)(o_o)
このように、口の部分は固定されていて、目の部分で感情を表現するパターンが多いです。
一方、海外では、
「:( 」「:)」
このように、目の部分は固定されていて、口の部分で感情を表現するパターンが多いです。
マスクとサングラスの普及率の違いもこの辺りから来ているのかなと思います。
話はそれましたが、どんな視線が大切かと言いますと、言語メッセージと合わせた視線を取ることがポイントです。
具体的には、
非主張的な場面では目を合わせる時間を短くし、相手に関心があるときは相手の目を見る時間を長くします。
しかし、あまりに長く見続けると、攻撃的に受け取られる場合があります。
相手が目をそらす回数が増えたり、相手の反応を見ていて、「少し見すぎているかな」と思ったら視線を、口元や、カフェにいるならコーヒーを見るなど、少し視線をずらすと良いかなと思います。
姿勢
姿勢もコミュニケーションの上で大切です。
特に、猫背になりがちな方は、疲れていたり、自信がない様子と受け取られます。
例えば、プレゼンテーションとか面接の場面では、少し肩を開き姿勢を意識することも大切です。
相槌
日本人は相槌が多い人種です。
相槌が少ないと話を聞いていないと受け取られかねません。
相槌で、うんうんと音を出すのがめんどうときは、時折首を少し大げさに振るのもありです。
わたしも自分が講義をするようになって、相槌の大きい方がいると嬉しいし、講義をしやすくなることを知りました。
腕や手
腕を組むのは拒否の姿勢と言われています。また、手首を見せているのは、自由に話していいよという受け入れの姿勢です。
頬杖や手を組んで顎を乗せるポーズは、職場ではふさわしくないと見なされる場合もあります。
また、科学的な根拠は分からないですが、発達障害の方は手をこすり合せるポーズをよく取ると言われています。
服装
これも自己表現のひとつです。
服装で相手に与える印象が大きく変わります。
また、自分の気持ちやスイッチを入れるツールにもなります。
職場ごとに適切な服装があります。このあたりは大抵は暗黙のルールですので、先輩や同僚に聞くのをおすすめします。
距離
人との距離も大切です。
相手に急に近づくと侵襲的・攻撃的に受け取られることもあります。
また、同性と異性の場合でも適切な距離は違います。
相手が後ずさりするようなら近づき過ぎているのでしょうし、はじめは少し遠いかなくらいの方が無難かもしれません。
声
日本では高めの声の方が印象が良いとされ、海外では低めの声の方がいいとされます。文化によって適切な声は違います。
わたしはマクドナルドでバイトした時に声の高さを指導されたので、接客モードや電話だと高くなってしまいます。
接客なら、少し高めが良いかなと思いますが、職場の雰囲気によっても異なる場合があるため、周りに聞いてみるのをおすすめします。
また、対面の場合は、無言の時間も大切なメッセージになりますが、電話の場合は、無言は基本的にNGです。
電話は、なるべく交互に話そうと意識しておいて、相手が何も話さないときは声を発してみることをおすすめします。
何を話していいかわからない時は、「もしもし?」でも良いと思います。
今回は、以上になります。非言語のアサーションについて紹介しました。
また、更新しますので、遊びにきてください。
それではー!