みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
本日は、「なぜ発達障害にライフスキルが必要なのか?」についてお答えしたいと思います。
みんなに必要なものでも、なぜ発達障害において重要とされるのか、その理由についてご紹介します。
Contents
なぜ発達障害にライフスキルが必要なのか?
ライフスキルは誰にでも必要なものです。
しかし、なぜ発達障害の方のライフスキルが重要かと言いますと、ライフスキルの不足が現在の生活環境や人間関係に影響を与えている場合があるからです。
仕事の技術的なハードスキルは十分でも、「挨拶をする」「規則正しい生活を送る」「コミュニケーションを取る」などのライフスキルが不足しているために、現在の生活環境や人間関係に影響を与えている可能性があります。
技術は十分なのに、ライフスキルの不足で適応しづらい状況になるのはもったいないことです。
ライフスキルを見直し、高めることで、もう少し生きやすくなる可能性が十分にあります。
発達障害の方がライフスキルを高める効果
より生きやすくなる
社会生活を営む上で人間関係は欠かせないものです。ほとんどの方が周囲の人との人間関係を維持する必要があると思います。
ライフスキルを高めることで、人間関係が円滑になりやすく、以前より生きやすくなります。
自己効力感がUPする
ライフスキルは、うまく生きるための生活スキルといえます。できることが増える、うまくいくことが増えることで、自己効力感も向上します。
心身ともに健康に
生きやすくなることでストレスが減ったり、生活習慣の見直しなどで心身ともに健康になる可能性が高いです。
例えば、規則正しい生活を送ることや3食きちんと食べることもライフスキルのひとつです。生活習慣はダイレクトに身体の健康にも影響します。身体の不調感が減ることで、気持ちの余裕や安定にもつながります。
発達障害の方がライフスキルを身につけるために
いつからだっておそくない
何歳までに身につけないといけないなど、年齢制限はないです。
いつから始めても大丈夫です。
社会人になったなど環境の変化で自分に足りなかったライフスキルに気づくケースはとても多いです。
アウトプットもセットで
ライフスキルはインプットとアプトプットで身につきます。
まずはインプットしなければ始まらないです。
自分の足りなかったライフスキルに気づき、ライフスキルをインプットします。
そして、実際にアウトプットすることで、現実に使えるライフスキルとして身につきます。
アウトプットの方法は、例えばロールプレイとして友人やカウンセラーと練習してみたり、現実の生活で実践してみたり、なんでも良いです。
誰かから指示されたのではなく、自らやってみるという経験が大切です。
はじめはうまくいかなかったり、忘れてしまって当然です。ちょっとずつ習慣化して身につけていくことがポイントです。
どんなライフスキルがあるか、これから紹介していきます。
その前にWHO(世界保健機構)の考えるライフスキルについてはこちらにまとめたので参考にしてみてください👇
https://発達障害支援.com/who-lifeskills/
それではー!