みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
先日、自閉性スペクトラム障害の基本的なところについてお伝えしました👇
昨日は、特性の中の「社会性」について具体例をお伝えしています👇
https://発達障害支援.com/asd-society/
社会とはなかなか切り離しづらいですが、コミュニケーションの特性について、本日は具体的にお伝えしたいと思います。
発達障害/自閉性スペクトラム障害のコミュニケーションの特性とは?
相手に共感しづらい
共感とは、他人の気持ちをあたかも自分の気持ちかのように感じることです。
共感とは、他者と喜怒哀楽の感情を共有すること。wikiより。
自分の感情を感知するのが苦手だと、相手の感情を感知するのはもっと苦手になります。
うまく相手の感情を感知できないということは、相手の表情に過敏になってしまう場合もあります。例えば、少ししかめっ面だったり、変な顔をしているだけで、自分に対して怒っていると感じてしまったり。
相手の感情を憶測して巻き込まれているのではもったいないと思います。本当の相手の感情なのか、自分が予想している相手の感情なのか、分けて考えるのもポイントです。
また、共感できないなーって場合は、無理に共感する必要はないです。
相手の立場だったらこういう風に考えるだろうと、理論立てて理解するのでも良いです。
冗談や社交辞令が苦手
「今度飲みに行こう」と言われ、誘われるのをずっと待っていたり、何度も誘ったりてそのたびに断られたり。
そもそも冗談と社交辞令を言う意味が分からないですが、世の中には社交辞令を連発する人種もいるので、対策を考えましょう。
例えば、「飲みに行こう」と言われた場合は、誘う回数を3回までと上限を決めて、それでも具体的に約束が立たない場合は社交辞令タイプだったとあきらめるのも手です。
上司の間違えを指摘しない
これは私自身何度もやってしまい、上司を不機嫌にしました・・・
中には指摘しても大丈夫な人もいますし、「間違ってたら気にせず意見を言ってほしい」とか言ってたのに、指摘すると不機嫌になる人もいるからやっかいです。
言っていいタイプか分からない場合は、他の先輩に「~さんは~と言ってますが、わたしは~と思います。どうすればいいですか?」と聞いて、先輩にゆだねるのも手です。
それか、「~さんの考えもあるんだなーと勉強になりました。わたしは~と考えてみました。」みたいに、相手の考えは否定せずに、自分の意見として伝えるとか。
その状況にもよるので、本当に難しい問題です。
正しいことを教えてあげるのは正しいことです。
でも、それを伝えたことで、上司がどんな風に感じるのか、自分と上司の関係がどうなるのか、自分にとってマイナスはあるのか、と客観的に考えるのがポイントになります。
以上、今日はここまでです。
やはり、自閉性スペクトラム障害で社会性とコミュニケーションの特性がまとめられただけあって切り離すのは難しいですね。
昨日の追記みたいになってしまいました。
それでは、またあしたー!