みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
昨日は、発達障害の特に自閉性スペクトラム障害について基本的なところをお伝えしました。
本日は、その中でも、社会性の特性とは具体的にどんなものがあるのか、ご紹介します。
Contents
発達障害/自閉性スペクトラム障害の社会性の特性とは?
ひとり遊び
養育者に聞くと、子供の頃は一人遊びが好きで手のかからない子だったと言われる場合が多いです。
友だち関係
友達がなかなか出来なかったり、出来ないことで寂しさを感じにくい。
共通のルール
マナーやルールをほかの人が大切にしていたり、守ってるのは理解できるけど、それをやることの意義が腑に落ちない。
これは特に社会人になって実感することが多いと思います。共通のルールって無駄だったりコスパ悪いものも多いです。
例えば、マナーに厳しい会社なら、上司が来たら上司の机まで行って挨拶するとか、新人は1時間前に行くとか、飲み会とか、休憩時間は寝ないで他の人とコミュニケーション取るだとか。
その会社、その組織によって、共通のルールがあります。それをいかに受け入れるか、受け流すか、もしくは作り変えてしまうか・・合わなすぎると思ったら早めに環境を変えるか・・・
距離感をつかむのが苦手
パーソナルスペースや声の大きさ、目線を合わせすぎる、合わせなさすぎるなど、さまざまな距離感です。
相手との年齢、性別、関係性により使い分けが必要です。それが一般的なラインからずれていると、相手が違和感を感じます。
人より物に興味や愛を感じる
相手からのありがとうという気持ちより、物のプレゼントが嬉しかったり、友だちと遊ぶより、好きな洋服とか集めている物を手に入れた時の方が楽しかったり。
誰かと付き合うときに、相手の人柄ではなく、服装とか、方言とか、物質的なパーツに愛を感じて付き合うパターンもありますが、長続きしないことが多いです。
相手によって態度を変えること
部下、同僚、上司への態度をそれぞれ変えることが難しかったりします。自分でもうっかりしてる場合もあれば、態度を変えたくないなって場合もあります。
ため口スタイルで気に入ってくれる人もいれば、怒り出すタイプもいるので、相手を見極める力を養う必要があります。
あと、例えば上司と自分は気さくにため口で話せる仲間関係が成立していたとしても、それを聞く周りが怒り出すパターンもありますので注意が必要です。
勘違いしやすい
これはあとから思い込みだったって気づくのでどうしようもないですが、
「勘違いの連続も意外と途中でうまくいく」という言葉を胸に生きるのもありかなと思います。
正当化していると思われるかもしれないけど、何がどう未来につながっていくのか分からないので、勘違いしていたことで過度に自分を責める必要もないと思います。
でも、勘違いしてたのかっていう気づきは必要です。勘違いなんかじゃない!って否定するのではなく、勘違いだったけど、あのときはそう思ったんだから仕方ない、未来につながるかもって考え方です。
対人スキルの少なさ
いろんな対人スキルをバランスよく身につけるのが大切ですが、持っている対人スキルが少なくて、どんな場面でも同じスキルを使う場合があります。
それでうまくいっている間は大丈夫ですが、うまくいかなくなったときに、なすすべがなくなるので、早めにスキルを増やすことも大切です。
すみません
ありがとうと言ったり、時には強気に出た方がよい場面でもすいませんを連呼してしまう。
笑顔
スキルとしての笑顔を身につけてきた場合です。困った時に笑う。不適切な場面で笑うなど。笑顔はうまく働く場合も多いですが、具体的な例では、上司に怒られてる時に自然と笑ってしまうなどは注意が必要です。
今回は以上になります。
明日も具体的な話をしていきたいと思います。
それでは、また明日。