みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
頭からこびりついて離れない言葉やイメージ
誰かの言葉やあるイメージが頭からこびりついて離れないことがあります。
発達障害の方にも多い印象です。
感情も伴うので疲労が強く脳への負担も大きい。
環境を変えることや、その誰かと接触して新しい言葉で拭い去ってもらうこともできるけど、自分のコントロール外のことはなかなか難しい。
— ゆり@心理カウンセラー(臨床心理士&公認心理師) (@counselor_yuri) July 1, 2019
誰かの言葉やあるイメージが頭からこびりついて離れないことがあるかと思います。
それが、楽しいことや嬉しいこと、ポジティブなイメージなら良いかもしれません。しかし、それが嬉しくないこと、嫌なこと、ネガティブなイメージだと、とても不快に感じると思います。
何かが頭にこびりついて離れないことは、発達障害の方にも多い印象があります。
ただこびりつくのではなく、感情も伴うことが多いです。そうなると、疲労が強く脳への負担も大きいのではないでしょうか。
環境を変えることや、その言葉を発した誰かと接触し、新しい言葉で拭い去ってもらうこともできます。しかし、環境や他人は自分のコントロール外のことです。
自分の思うように進めるのははなかなか難しいことです。
自分でできる対処法はマインドフルネス瞑想
その誰かと接触するような直面化せずにできる対処法がマインドフルネス瞑想。
ただ自分の思考やイメージに気づき、流していく練習。いわゆる、心の筋トレ。
マインドフルネスを繰り返すことで、言葉は言葉に過ぎず、過去は過去でしかない。すべて流れていくものだという洞察が得られる。
— ゆり@心理カウンセラー(臨床心理士&公認心理師) (@counselor_yuri) July 1, 2019
自分ひとりでできる対処法がマインドフルネス瞑想です。
その言葉を発した誰かと接触するような、そのイメージを与えた本人と接触するような、直面化しない方法です。
マインドフルネス瞑想は、ただ自分の思考やイメージに気づき、流していく練習です。いわゆる、心の筋トレ。
参考記事
(後日更新)
マインドフルネスを繰り返すことで、言葉は言葉に過ぎず、過去は過去でしかない。すべて流れていくものだという洞察が得られます。
マインドフルネス瞑想は慣れるまでが大変
すぐに感覚をつかめる方もいるのかもしれませんが、私は大変でした。
目に見えない内面を探ることの難しさ。
学んでいたインドやネパールの先生にやり方を聞いても、やってみなさい、それが瞑想だ的な答えで正解がわからなかった。
日本の先生とオンラインでセッションして疑問点を聞けたことも転機
— ゆり@心理カウンセラー(臨床心理士&公認心理師) (@counselor_yuri) July 1, 2019
マインドフルネス瞑想は、感覚をつかむまで時間がかかる方も多いです。
特に発達障害の方は、内面に目を向けるのが苦手な方が多く、時間がかかる印象です。
目に見えない内面を探ることの難しさ・・・しかし、今までやっていなかったことをやることは大変です。それは当たり前のことです。
学んでいたインドやネパールの先生に瞑想のやり方を聞いても、「やってみなさい、それが瞑想だ」的な答えで、なかなか正解がわからなかった。
続けていく中で自分でつかむしかないと、苦しいながらもやり続けた。
いま振り返れば、もしかしたら、瞑想をやってる先生も分かっていなかったのかもしれない。
もともと内側に意識を向けて生きていたなら、外側から内側に転換する難しさを理解できないのかもしれない。
そんなことはどうでもいいかな。マインドフルネスと向き合い続けた時間は、良い思い出。
— ゆり@心理カウンセラー(臨床心理士&公認心理師) (@counselor_yuri) July 1, 2019
大変でしたが、マインドフルネスと向き合い続けた時間があったからこそ、気づけたものがある気がします。言葉にするのは難しいですが、洞察を得た瞬間の「抜けた感覚」は新しい発見でした。
なぜ、苦しいながらも続けたかというと、「自分の内面に目を向ける作業が、今後の自分にとって必要だと直感的に確信していたから」です。
必要だと思わないと続けられない場合が多いと思います。
今までのパターンで困っていない場合は、ゆったり続けるのでも良いと思います。今、行きづらいな、何か苦しいなと感じている場合は、今までのパターンを変えて「自分の内面に目を向ける」作業をやってみても良いかもしれません。
おまけ:実況中継で対処する
自分の状況や、考え、気持ちを脳内で実況中継する。
実況中継することで、すこし距離を取って客観的になれる。
より、理解しやすくなり、より状況に巻き込まれにくくなります。
— ゆり@心理カウンセラー(臨床心理士&公認心理師) (@counselor_yuri) July 19, 2019
マインドフルネス瞑想はやりたくないな・・・という場合は、実況中継もおすすめです。
やり方は、現在の「自分の状況や、考え、気持ち」を脳内で実況中継します。
「ゆりさんは、現在、自宅でPCをぽちぽちやっていますが、頭の中ではお腹が空いたなあ、夕飯は何にしようかと考え、仕事を早く終わらせなきゃなと焦りの気持ちがある模様です。」と、第三者目線で実況中継します。
実際に声に出しても良いと思います。声に出して怪しまれる場合は脳内で中継しましょう。
実況中継することで、すこし距離を取って客観的になれます。また、今の状況をより理解しやすくなり、より状況に巻き込まれにくくなります。
誰かの言葉やイメージが頭の中にこびりついたり、ぐるぐると回っている時は、マインドフルネス瞑想や実況中継をしてみてください。
それでは!