発達障害スキル

発達障害に大切なライフスキルとは?【現実的に身につけたいスキル】

みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。

本日は発達障害に大切なライフスキルについて紹介します。

先日は「なぜライフスキルが必要なのか?」について紹介しているので気になる方はチェックしてください👇
https://発達障害支援.com/why-life-skill/

ライフスキルをどの程度身につけているのかは、発達障害関係なく、個人差がかなり大きいです。

ライフスキルをいつ身につけるか?

技能や技術などハードなスキルは個人でどんどんと身につけられるかなと思いますが、ライフスキルは人や環境との関係で身についていく場合が多いかなと思います。

英語を例にとると分かりやすいかなと思います。

例えば、TOEICでreadingとlisteningは自己学習でも点数を上げられるけど、実際のspeaking技術はネイティブとのコミュニケーションがないとなかなか上達しないのと同じイメージです。

人や環境との関係で身につくライフスキルだからこそ、発達障害の方は自然と身につく機会が少ないかもしれないです。意識して取得した方が、特に社会人になってからの苦労が減るかなと思います。いつからでも遅くないですが、早ければ早い方が良いといわれています。

これも考え方かなと思いますが、社会人になってからトライ&エラーするより、子供の頃にトライ&エラーした方が経済的なリスクは少ないです。ただ子供の頃は強烈な記憶になりやすいので、個人的には高校生〜大学生くらいでライフスキルの向上に努めるのも良いかなと思います。

発達障害に大切なライフスキルとは?

WHOが提唱するライフスキル(発達障害に特化しているわけではない)は、10つあります👇

https://発達障害支援.com/who-lifeskills/

でも、WHOの言う問題解決能力や創造的・批判的思考の前に、より生きやすくするために身につける現実的なライフスキルがあるかなと思います。

それでは、私が考える大切なライフスキルを紹介します。

日常生活能力

基本だけど、意外と頭から抜けていたりするものです。

環境にあった身だしなみ、時間管理、余暇の過ごし方、家事、金銭管理などです。生涯に渡って必要なスキルである一方、この基本的なスキルが身についていないと、生活や仕事、人間関係に影響が出る場合も多いです。

例えば、職場にふさわしくない服装で出勤してしまったり、時間内に仕事を終わらせられなかったり、遅刻したり、休日にしっかり休めず疲れを引きずる、部屋が片付けられない、職場のデスクが汚い、お金を使いすぎる、借金などなど。

基本的なことだけど、生きるために必要なことです。

環境に適応する能力

環境の変化や、柔軟性、忍耐力などです。

引越し、就学やクラス変え、就職、転職、転勤、部署替えなど、人生の中で環境の変化はたくさんあります。

環境の変化に伴い、柔軟に対応したり、時には忍耐力も必要となってきます。

ソーシャルスキル

挨拶をするなど基本的なところから、チームワーク、協調性など。

人と関わらずに生きるのは難しいことです。オフラインでの接触は少なくても、現在はインターネットなどオンラインなどでもソーシャルスキルは求められます。

コミュニケーション能力

コミュニケーションについては、以前紹介したのでこちらをどうぞ👇

https://発達障害支援.com/good-communication/

気持ちのコントロール

自分の気持ちに振り回されたり、気持ちに引きずられて行動が影響を受けないために、気持ちをコントロールする力は大切です。

また、怒りのコントロールもポイントです。アンガーマネージメントが一時期から流行っていますが、怒りのコントロールをすることで、人間関係を良好に保つことにもつながります。

自己理解

自分はどんな考えを持ってどんなことが好きなんだろうと、自分について知るだけではなく、自分の身体の状態や疲れ具合に気づく力も含まれます。

これは発達障害に苦手な方が多いかなと思います。

自分はどんなものが得意でどんなものが苦手か理解することは、自分にとって楽な環境を選んだり、自分が自分らしく生きられることにつながると思います。

自己理解する力はとても大切かなと思いますので、のちのち詳しく紹介していきます。

ストレス解消法

ストレスにも気づきいくい場合も多く、気づいたらストレスが溜まって爆発寸前、いや爆発みたいなケースもあります。

日頃からこまめにストレス解消することも大切になってきます。

 

はい、今日は以上になります。

マイペースですが更新していきますので、また遊びに来てください。