みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。
これから少しずつ、
発達障害カウンセリングでどんなことが出来るのか紹介していきたいと思います。
Contents
発達障害相談・発達障害カウンセリング〜自分マニュアル作り〜
自分マニュアルをなぜ作るのか?
そもそもなぜ、自分マニュアルを作る必要があるのでしょうか?
なぜ、自分マニュアルを作るのか❓
✔︎自分のことを知る
✔︎自分との付き合い方が分かる
✔︎自分をコントロールできる
✔︎自分のことが好きになる仕組みが分かると愛おしくなるもの。そして、人のことを理解するためには、まずは自分を知る必要があります💡
✔︎他人を知り、他人を愛するため
— ゆり@発達障害応援カウンセラー (@counselor_yuri) 2019年1月26日
自分のことを知る
まずは、自分のことを知るためです。
意外と自分のことを分かっていない方は多いと思います。自分はどンな性格で、どんな長所や短所があり、どんな特性を持っているのか。どんな時にストレスを感じ、どんな場所で力を発揮しやすく、どんな方法だと作業効率が上がるのか・・・などなど。
自分を知ることで、自分がどんなものに適性があるのか、どんな対策を取ると有効なのか分かってきます。
自分との付き合い方・コントールの仕方が分かる
自分のことを知らないと、自分との付き合い方は分からないです。コントロールするためには、まず性質や仕組みを理解するところからスタートです。
例えば、癖は意識した段階で癖ではなくなります。自分が取れる選択肢の一つになります。無意識から意識化することが大切です。
無意識的に何かをやっているのと、意識して何かをやっているのは、同じ行動でも意味づけが大きく変わります。気づかないうちにダラダラ休んでしまった場合と、今日はダラダラしようと思って休む場合は、後者だとストレス対処法になります。前者は「今日も何もできなかった」と後悔するパターンが多いのではないかと思います。
自分のことを知ることで、意識化され、自分が楽に生きられるような選択を選びやすくなります。「こうするべきだ」と凝りかたまった考えから、自分自身で選択していけるようになっていきます。
自分のことが好きになる
自己肯定感が低く、自分を好きになれない、自分に自信がない方もたくさんいるかもしれないです。自分を理解し、自分の良い面も知ることで、自信が高まり、自己肯定感が高くなることもあります。
また、仕組みがわかると、自分への愛着もわき、自分が前より好きになる場合もあります。
自分マニュアル作りの方法
自分を知り、自分マニュアルを作る方法はたくさんあります。
心理検査や性格検査を実施する
心理検査や性格検査により、自分にはどんな特徴があり、どんな性格なのか、客観的な指標を持って理解することは有効です。
自分でも意識している面、意識していなかった面が見えてきます。
例えば、質問紙法は自分の意識している面をYES /NOの選択肢で回答し、自分の傾向などを数値化する方法です。投影法は、絵を描いたりする方法で、無意識的な領域も含めて、自分の特徴を反映させます。
いろいろな方法があります。
知能検査を実施する
WAISなどの知能検査を実施する方法です。全体のIQを見ることよりも、得意・不得意の凸凹をみることが目的です。
「ミスが多くてよく怒られる」という状況でも、「集中できていないからなのか」「受け取り方がずれていたのか」「作業効率スピードがゆっくりで焦ってしまってなのか」いろいろあると思います。また、「集中できない場合」も、聴覚刺激に対してだけなのか、視覚刺激も含めてなのかなど、細かく見ていくことで、具体的な対処法がよりはっきりしていくかなと思います。
ストレス状況を理解する
どんなものがストレスとなり、どんなものがストレス対処法となるのかは個人差があります。
自分マニュアル作り①
どんなものがストレスになるのか?
どんなものがストレス対処法になるのか?ストレス対処法はすぐに見つかりません。いろいろ試してみて、これが効く・効かないと、効果検証します。
もしかしたらストレス源によっても何が有効かは変わるかもしれないです💡
— ゆり@発達障害応援カウンセラー (@counselor_yuri) 2019年1月26日
ストレス対処法はすぐに見つかりません。いろいろ試してみて、これが効く・効かないと、効果検証します。
もしかしたらストレス源によっても何が有効かは変わるかもしれないです。
カウンセリングの中で話し合いをしたり、実際のストレス状況を認知行動療法に基づいたワークシートを使って分析したり、問題解決技法的に効果検証したりします。
認知行動療法で認知面にアプローチする
同じストレス状況に対して、
✔︎どれだけ自分にとって大変か
✔︎自分で対処できそうか2つの認知しだいで、身体とか気持ちにどのくらいストレス反応が出るのか変わってきます。
どれだけ大変かは個人差状況によるので、対処法を増やすことで、ストレス状況でもストレス反応が出づらくなります💡
— ゆり@発達障害応援カウンセラー (@counselor_yuri) 2019年1月26日
同じストレス状況に対して、どう認知するか(どう考えるか)によって、その後の心や体への影響は変わってきます。
具体的には、
✔︎この状況がどれだけ自分にとって大変な事態か
✔︎自分の力で対処できそうか
この2つの認知しだいで、身体とか気持ちにどのくらいストレス反応が出るのか変わってきます。
この状況がどれだけ自分にとって大変な事態か?
「どれだけ大変か」という考えが偏ったものだとしたら?
ネガティブフィルターにより、現実よりマイナスよりに見ていたとしたら・・・
そんな不適応な認知がきっかけとなり、身体や気持ちにストレス反応が出ている場合は、認知行動療法の認知再構成法が有効です。
より柔軟な考え方・より幅広い考え方ができるようにサポートするものです。
自分の力で対処できそうか?
対処法を増やすことで、ストレス状況でもストレス反応が出づらくなります。
ストレス対処法がないという方も多いです。
対処法には認知的コーピングと行動的コーピングがあります。どちらもバランスよく持っていた方が良いかなと思います。
自分にはどんなコーピングがあるのか、どんなコーピングを増やしていけそうか、考えていきます。
認知行動療法により、ストレス対処法を分析していくことでより自分自身への理解が深まっていきます。
はい、今日は以上です。それでは!