発達障害スキル

発達障害の職場での困りごと【具体例を紹介します】

みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。

本日は具体的な職場での困りごとの例をご紹介します。

実際に社会に出て働いてみると、予想外な「気になること」「納得いかないこと」が発生します。

それを、「そうゆうものである」と無理やり納得させて、そのまま過ごすこともできますが、それではモヤモヤしたり、すっきりしない漠然としたストレスが継続します。

ちょっとした工夫や発想の工夫で楽になることもありますので、その例をご紹介します。

発達障害の職場モヤモヤ具体例:お世話になっております

モヤモヤ事

具体例1は、「お世話になっております」という、社会人メールで1行目に来る文章になります。

初対面の人へのメールでも、本文のはじめに「お世話になっております」と書くのがどうしても納得できなくて困っている方がいらっしゃいました。

まだお世話になっていないのに、なぜ「お世話になっております」と書かないといけないのか。

それはそうゆうものだと、未来にお世話になると仮定して、過去形でそれを書くという解釈をして、自分を納得させているということでした。

解決策

定型文は「お世話になっております」だけど、アレンジしちゃいけないわけではないです。

何か良い方法はないか話し合った結果、

初対面のひとに対しては、「なっております」を「お世話になります」という形に変えることにしました。

「お世話になっております」と「お世話になります」を使い分けることで、納得がいき、いっきにストレス軽減へとつながりました。

困りごとを解決する方法はアイディア次第です。

発達障害の職場悩みごと具体例:座席のレイアウト

悩みごと

1人目は「廊下を歩いているひとが気になる」という悩みごとがある方でした。

2人目は、「上司から自分の机の上が見えている気がする」という悩みごとを抱えている方がいらっしゃいました。

お二人とも、座席のレイアウト的に、廊下を歩く方の様子がちょうど目に入りやすい位置であり、上司が斜め後ろにこちらを向いて座っているような配置の座席でした。

それぞれ、廊下を歩く方と、上司の目線が気になり、なかなか仕事に集中できないとのこと。

気になるものがあるせいで、十分な仕事のパフォーマンスが発揮できないのはもったいないです。

解決策

1人目の「廊下を歩く方が気になる」という悩みごとは座席の位置を変えることで解決しました。

実際の座席図を書き、どの位置が廊下を歩く人が目に入らないかを確かめました。

運良く空いている席もあったので、上司と相談した結果、席替えが実現しました。

物理的に場所を変えてしまう、目に入らない位置に移動するというのは、かなり有効な手段です。

2人目の「上司の目線が気になる」方も、座席図を一緒に書いてみたところ、たしかに上司からの目線に入りそうな位置でした。

朝早めに出勤し、上司の席に座ってみました。そして、机の上の棚の位置とパソコンの向きを少しずらすことで、上司の机から目線に入らなくなることが分かりました。

実際にどう見えているか確かめて微調整するだけで、気になりごとがいっきに軽減します。

今回は、かなり具体的なことをお伝えしました。参考になるかは分からないですが、こんな解決策もあるんだーと思っていただければと思います。

それでは、また更新します!

またー(^^)