発達障害スキル

発達障害スキル*頭から離れない言葉やイメージへの対処法

みなさん、こんばんは。
臨床心理士のゆり(@counseler_yuri)です。

頭からこびりついて離れない言葉やイメージ

誰かの言葉やあるイメージが頭からこびりついて離れないことがあるかと思います。

それが、楽しいことや嬉しいこと、ポジティブなイメージなら良いかもしれません。しかし、それが嬉しくないこと、嫌なこと、ネガティブなイメージだと、とても不快に感じると思います。

何かが頭にこびりついて離れないことは、発達障害の方にも多い印象があります。

ただこびりつくのではなく、感情も伴うことが多いです。そうなると、疲労が強く脳への負担も大きいのではないでしょうか。

環境を変えることや、その言葉を発した誰かと接触し、新しい言葉で拭い去ってもらうこともできます。しかし、環境や他人は自分のコントロール外のことです。

自分の思うように進めるのははなかなか難しいことです。

自分でできる対処法はマインドフルネス瞑想

自分ひとりでできる対処法がマインドフルネス瞑想です。

その言葉を発した誰かと接触するような、そのイメージを与えた本人と接触するような、直面化しない方法です。

マインドフルネス瞑想は、ただ自分の思考やイメージに気づき、流していく練習です。いわゆる、心の筋トレ。

参考記事

(後日更新)

マインドフルネスを繰り返すことで、言葉は言葉に過ぎず、過去は過去でしかない。すべて流れていくものだという洞察が得られます。

マインドフルネス瞑想は慣れるまでが大変

マインドフルネス瞑想は、感覚をつかむまで時間がかかる方も多いです。

特に発達障害の方は、内面に目を向けるのが苦手な方が多く、時間がかかる印象です。

目に見えない内面を探ることの難しさ・・・しかし、今までやっていなかったことをやることは大変です。それは当たり前のことです。

学んでいたインドやネパールの先生に瞑想のやり方を聞いても、「やってみなさい、それが瞑想だ」的な答えで、なかなか正解がわからなかった。

続けていく中で自分でつかむしかないと、苦しいながらもやり続けた。

大変でしたが、マインドフルネスと向き合い続けた時間があったからこそ、気づけたものがある気がします。言葉にするのは難しいですが、洞察を得た瞬間の「抜けた感覚」は新しい発見でした。

なぜ、苦しいながらも続けたかというと、「自分の内面に目を向ける作業が、今後の自分にとって必要だと直感的に確信していたから」です。

必要だと思わないと続けられない場合が多いと思います。

今までのパターンで困っていない場合は、ゆったり続けるのでも良いと思います。今、行きづらいな、何か苦しいなと感じている場合は、今までのパターンを変えて「自分の内面に目を向ける」作業をやってみても良いかもしれません。

おまけ:実況中継で対処する

マインドフルネス瞑想はやりたくないな・・・という場合は、実況中継もおすすめです。

やり方は、現在の「自分の状況や、考え、気持ち」を脳内で実況中継します。

「ゆりさんは、現在、自宅でPCをぽちぽちやっていますが、頭の中ではお腹が空いたなあ、夕飯は何にしようかと考え、仕事を早く終わらせなきゃなと焦りの気持ちがある模様です。」と、第三者目線で実況中継します。

実際に声に出しても良いと思います。声に出して怪しまれる場合は脳内で中継しましょう。

実況中継することで、すこし距離を取って客観的になれます。また、今の状況をより理解しやすくなり、より状況に巻き込まれにくくなります。

誰かの言葉やイメージが頭の中にこびりついたり、ぐるぐると回っている時は、マインドフルネス瞑想や実況中継をしてみてください。

それでは!